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Sketch

ーもしも愛がすばらしいなら

ゆっくり歩く

ゆっくり歩くことが、苦手だった。

 

いつも人より足早に歩いてきたし、目の前の人を追い越してきた。時には小走りで、いつも「できるだけ早く」歩いてきた。

 

うつになった時、歩くのがあまりにもしんどすぎて、必死に歩いても人に追い越されることに驚いた。

 

今日はゆっくり歩いてみた。

 

予定時刻より遅れているし、遠くの信号に間に合いたくて、いつもなら走っているけど。

 

できるだけ、ゆっくり歩いてみた。前は苦手なことだったし、うつになる前は、「ゆっくり歩く」なんて概念自体を思いつかなかったかもしれない。

きつくても、いつも早く歩いていた。

少し立ち止まって、道ばたにあざやかに咲いてる華に目を合わせてみる。

 

焦って辛い心が、ほんの少しだけ、楽になった気がする。