読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Sketch

ーもしも愛がすばらしいなら

『すみませんけど、生きていてくれませんか』ー鴻上尚史さんと奥田愛基さん対談

NHKのハートで感じる英文法で好きになった鴻上尚史さん。

 

SEALs創設メンバーの奥田愛基さんとの対談で、やっぱりすてきな人だな、と改めて思いました。

 


いくつか引用

鴻上さんは2006年に朝日新聞の「いじめられている君へ」という連載企画で「あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです」「あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります」と呼びかけました。

 

教育委員会とかの発表で『死につながるいじめではなかった』という言い方が普通にあるんだよ。死につながるかどうか、誰が判断するんだって。そんなの当人しかわからないわけで。肉体的な暴力じゃなくて言葉だけだったとか、単に無視しただけだったとか、まったくリアリティーがないよね」

 

 「人間の最大の欲望はカネでも異性でもなくて、実は権力欲なんだって説があってさ。いじめが続く理由っていうのは、人間が人間をもてあそぶ快感、全能感なのかもしれない」

 

「個に目を向けず、全体が一つであることが美しいっていう価値観は、いまも連綿と続いている。それが、『いじめゼロ』っていう標語にもつながっている感じがしますね」

 

「死なないために、奥田くんのように逃げてほしい。いじめられている子は自分に責任があるんじゃないかと思いがちだけど、そうじゃない。理由なんてなくて、本当にたまたまなんです

 

 「親御さんは、子どもに食欲不振、寝られない、口数が減る、ケガをして帰ってくるといった兆候が表れてきたら、1回学校を休ませて。『いじめられてるの』と聞いても絶対答えないから、質問してもしょうがないんだよね」

 

奥田さん

「学校に行けなくなった時に、毎日友達が訪ねてきてピンポンしてくれて。でもそのなかには、僕のことを無視してたヤツもいたし、ケンカしたことのあるヤツもいたんですね」

 

 「いじめって、構造的にやらなくていいゲームをやらされてる感じがある。被害者や加害者の役割をやらなきゃいけなくて、たまたまその分担になったっていうか。それがわかって、すごく救われました」

 

 「『生きていて』っていう言葉はある種暴力的だし、無責任です。それを聞いて、しんどさが軽くなるわけでもない。いじめられてる子からしたら、お前に何がわかるんだと思うかもしれない。それでもやっぱり、生きていなければ何にもできないし、生き残ることが一番大事。だから、『すみませんけど、生きていてくれませんか』と言いたいですね」

 

心のこもった対談です。ぜひ読んでみてください。

 

 

 奥田さんの体験で思い出したマンガ。真摯ですてきなマンガです。

鴻上さんが出演していた(おそらく)『ハートで感じる英文法』。

こちらも、英語の「感覚」を伝えてくれるので、分かりやすい上に、楽しいです!