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Sketch

ーもしも愛がすばらしいなら

愛しているよ

私は彼女に伝えた。愛している、と。
彼女は私に答えた。私も愛しているよ、と。

けれど私は知っていた。彼女の「愛している」と私の「愛している」が異なっていることを。

 

だから、彼女が消えてしまったとき、私は不安にはならなかった。ただただ悲しかったけど、それだけだった。いつか彼女が消えることは、彼女が言った「愛してるよ」に織り込まれていたことを、私は気づいていたから。

 

体重が激減した。顔がやせ細った。外に、出歩かなくなった。家に閉じこもり、昔の映画ー彼女が好きだった映画や、ドラマを見て過ごした。友人たちは心配してくれて、私の様子を伺いに来てくれた。

 

でも私は答えた。辛くはないの、と。ただ寂しいの。そして、幸せなの。今こうして、彼女とこういうふうに時間が過ごせることが。

 

彼女がいなくなって、彼女の居場所がより濃く感じられた。愛しすぎていた彼女の跡だった。「それ」と過ごせることは、彼女と過ごしたゆえに得られた幸福だったけど、それ以上の幸福をなぜか私に与えていた。

 

 

PS... これは完全に創作ですからね!私の大好きな彼女さんへ!