本『日本一醜い親への手紙』

 

この本を見つけた時、まず覚えた感情は「ワクワク」だった。

親を大切に、とか死ぬ前に親にすること、とかと並んで、こんな題名の本が存在することに。

もう謎の絶対的な価値観を押し付けられることにはうんざりしていたから。

 

内容に、期待はしていなかった。

 

ただ、こんな題名の本があることだけが嬉しくて、ただそれだけで借りた。

 

本を開いてみると、性別が女、男のみで分けられていなかった。「本気」なのかもしれない、と思った。序文(説明)を読み、すぐに後書きを読んだ。

 

どうして?誰が?なんのためにこの本をつくったの?

 

そして、本当に。「本気」なのだと知った。

 

ただ、やっぱり「軽い」。とても軽い本なのだ。結局、本気なのかどうなのか、恐る恐るページを読み進めることになった。

 

そこには懐かしいことがいっぱい書かれていて、私は怖くなってしまい、結局ほとんど読めなかった。

 

もう親とは離れているし、起きている間は、思い出すことはない。ちょっと前までは何ヶ月も、毎日連れ戻される夢をみて起きていたけど、睡眠薬を強くしてもらい、友人達に支えてもらい、大分落ち着いた。

 

親との時間は、ほとんど記憶にない。もう感情もわかなかった。けれど、少し思い出してしまった。どんなことが起きていたのか、を。

 

そして怖くなってしまった。「親のようになったらどうしよう」と、子ども時代一番に怖れていたことが。

 

だから、私はもう読めないのだけれど、きっと大丈夫。そう自分に言って、今日は寝ようと思う。


あとがきより抜粋

 

 ~「子ども」たちは、生き延びるために自らの自己決定力を取り戻そうと絶対権力者の言動を「醜い」と認知し、親と距離を置くことに「生きていける自信」を見出していった。親と距離を置くことは、親が責任を取れない(=子ども自信が自分の人生の責任者として自覚できる)場所へ避難することだったのだ。
 自分の自尊心を傷つける相手がいたら、たとえそれが親であっても抵抗し、避難する。それは親不孝でも不良でもない。人が健全に育つために必要不可欠なことだ。