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Sketch

ーもしも愛がすばらしいなら

【本】北原みのり『はちみつバイブレーション』

 北原みのり『はちみつバイブレーション』

 

ゆっくりと、絡まって強固に作られた「ジェンダー」「女について」「男について」「セックスについて」みのりさんが解きほぐしてくれる!それも笑いながら!そんな本だと思いました。

 

みのりさんが書いているんだから、面白くないはずはない(と、私は思っちゃう)。

 

 

第一章が「初めて自分の性器を鏡で「観た」とき」。
第二章が「「おまんこ!」と言えますか?」。

 

・・・面白くないはずがない(と、私はやっぱり思っちゃう)。


一部引用。

私にとってフェミニズムというのは、「らしさ」からどれだけ開放されるか、の一点にしぼられる。
「女の子らしく」
「女らしく」
「男らしく」
「男としては」
「男のメンツにかけて」
 そんな風に言葉を使っていても、本当は、みんな分かってるんじゃないだろうか? 心の中には「女っぽい」面「男っぽい」面、両方あるってこと。本当は、男とか女とか関係ないんじゃないかってこと。
 だけど、やっぱり自信がない。で、
「やっぱり女は分からない」
「やっぱり男は分からない」
 と言ってしまって、分かることを放棄したほうがラクだと思ってる。
 そういうのに「ちょっと待って!」というのが、私にとってのフェミニズムだ。
 女は分からない、のではなくて、「あなたは分からない」って言い直して。
 男は分からない、のではなくて、「あなたのことを理解できない」って言い直して。
「個々人の尊重」を唱えるフェミニズムは本当は「ヒューマニズム」と言い換えるべきなんじゃないか、というほど、真っ当なことしか言わない。だから、フェミニズム的な考えが浸透したら、いちばんラクになるのは「男社会」の「男」たちなのだ。「男ジェンダー」を脱ぎ捨てて、彼らはもっとラクになれるはずなのだから。
「男なんだから、強くいて」
 なんていう女はきっと少なくなるはずだから。
「男のくせに、なに言ってんの。もっと稼ぎなよ!」
 と尻をたたく女も少なくなるはずだから。
 で、私はフェミニズム女性差別撤廃運動とは呼ばない。フェミニズム自体は運動ではなくて、「考え方」だ。フェミニズムの基本を知った上で、見えてくる不平等にどう向かい合うかは個々人の自由だ。

 

考えを言葉にするのがすごく苦手で、不器用な私。


こんなに丁寧に「なぜ〇〇が必要か」を説明できるみのりさんが、ますます好きになりました!!

 

・・・しかし1998人に発刊されたこの本。

みのりさんが海外で、
「日本の伝統なんて、そう大したものじゃなかったですよ。だいたい、女性の性が抑圧されているなんて、ここ百年くらいのもんで、昔はもっと大らかな文化だったんです。女性たちものびのびと生きていたそうですし。今、すごくいい方向に変わりつつあります!」
なんて言える日に、「女性たちがイキイキとノビノビと生きる世界」に、本当に近づいているのかと考えると、まだまだやることはたくさんあるのだと感じました。