モンスターだと思っていた小さな子ども

 

私が幼い頃、「虐待を受けた子どもは将来虐待を繰り返す」とさかんに言われていた。

 

今では、そんなことはないと知っている。

 

でも、子どもの頃から数年までずっと、私は自分がモンスターのようになってしまうのが恐ろしくて、怖くて、ずっと見えない自分に怯えていたように思える。

 


私の両親はいい人だ。とも言えると思う。普通の人だ。とも。

 

けれど、私は守られなくて、彼らにどう対処したらいいのか分からなくて、いつか自分がそうなると信じ込んでいた幼い私も、もっと大きくなった私も、いつも絶望的な想いを抱いていた。

そうじゃない、そんな未来があると知らなかったのだ。

よく自分がモンスターのようになる夢もみた。親の恐ろしさ以上に、未来の自分が怖くて仕方なかった。


今は、自分がモンスターでもいいと思っている。自分なら、それでいい。そして、幼い子どもを傷つける以外の生き方ができると、そんな未来があると、ものすごく時間と労力をかけて教えてくれた人たちがいた。彼ら彼女らに感謝してやまないし、そんな出会に恵まれた自分を、今では「幸福な」人間だと感じている。

 

とても長い時間がかかって、周囲も自分も傷つけて生きてきたけど、自分を諦めなくて、本当に良かったと、今思う。