ノルウェーとLGBTー目に見える平等の大事さ・・たとえ他の人々が沈黙を守っていても、人権のために、えて声をあげていくこと。

ノルウェー王国外務省「人権、性的指向ジェンダーアイデンティティ ガイドライン」より

ノルウェーは、LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシュアルトランスジェンダー)の人々の権利も含めて、人権を断固として保護します。たとえ他の人々が沈黙を守っていようとも、敢えて声をあげていきます。

 

 

先日、ノルウェー大使館から、参事官のスノーフリッド・B・エムテルード氏が大学で行った、ノルウェーLGBTについての講演がすばらしかった。あまりにすてきだったので、講演資料を持ち歩いては、会う人会う人に見せまくっている。

せっかくなので、ブログでもいくつか共有。

 

1.人権について

国が発達するに従って、広い範囲で考える必要があるとのことで「平等と包摂」という人権の基本を語っていた。

・私もLGBTについて語る時、「可哀想」とか「気持ち悪い」とかじゃなくて「人権なんだ」という思いがあるものの、そこが共有できなくて難しさを感じることがある。これを参考に説明していければと思う。

 

2.国の義務

あらゆる差別を撤廃するために、実際に効果(結果)を求める動きが印象に残っている。

様々な範囲の法律による保護、指針によるLGBTの視点の改善。

また解決すべき問題対処のため行動計画をつくる→結果、必要なアクションをとったり、更に調査が必要な項目を調べたりする。(NGOも関わり、64の政策を打ち出す)

・結果を出すことを大事にするのが(当たり前なのに)、なぜか日本にいる私には新鮮に映ってしまう・・・

 

3.不断の努力

日本と比較すると、様々なアクションプランを組んでいるが、「終わりはなく、これからも努力が必要」とのこと。これはジェンダーに対する考えとも関わっていると思う。

現在、新たな行動計画(2016ー2019)を策定中とのこと。

 

・トランスの方々に関してはまだ情報不足だという話もあり、今は手術後して戸籍を変えられる(国からの補助あり)が、手術が必要なのかという議論があるとのこと。トランスジェンダー人が戸籍を変えるための手術について、個人的に日本でも議論されてほしい。

 

・「国立ナレッジセンター」という、人々の関心をより集めるために知識(情報)を集め、それをまた広めていく場所があり、2011年に設立されている。

 英語で、LGBT関連の情報も出ているらしいので、今度調べてみようと思う。

 

・平等反差別オンブッドが公平な立場から積極的に平等を推進する。

 

・その他、国際的責任についても各国、団体と協力してLGBTを含むすべての人の人権を保障するよう動いていくとのこと。

 

◎まとめ

ノルウェーは2009年から「全ての人を対象とした結婚法」が施行されている。同性のカップルは養子縁組の権利はもちろん、育児休暇の権利も同じようにある。

 

そこには「一人の人間」の幸福を考えた人権の意識、そして(様々な人を包括する)社会という意識がある。正直、日本と比較して気が遠くなる気もしたけど、この講演で聞いたことをもっと自分に落とし込んで活かしていこうと思う。

 

結婚法にあるように、「目に見える」平等こそが大事なのだと私は思う。平等をいくら叫んでも、制度や社会が反していれば、「あなたでいい」とも「一人一人の人権を守る必要がある」とも思えない。平等な社会、人権意識、もっと考えてみようと思う。

 

2005年、留学中にラジオから聞いた同性婚(平等な結婚)の本気で考えている議論に勇気をもらった。今度は、活用できる知恵を、ノルウェーからもらいたい。